ニュータウン犬猫病院 藤井 俊幸 院長 TOSHIYUKI FUJII
日本獣医生命科学大を卒業後、勤務医として幅広い症例を経験し、スキルを磨く。2004年、「センター南駅」そばに開業。
日本獣医生命科学大を卒業後、勤務医として幅広い症例を経験し、スキルを磨く。2004年、「センター南駅」そばに開業。
幼年時の夏休みの間は、三週間にわたり母方の祖父母が暮らす長野に遊びに行き、外で虫や小動物をつかまえることに夢中で過ごしました。捕りにいっては飼って逃がすの繰り返しでしたので、子供のころから生き物との付き合いは長いです。元来スポーツ好きで、中学生くらいまでは野球選手に憧れていましたが、途中からスポーツで生計を立てていくのが難しいと思うようになりました。そして、自分の好きなことと得意なことを考えながら将来について考え直した結果、「獣医にならなれるかな」と思い目指しました。「くもん式」の塾では小学生で因数分解をやるくらい理数系の科目は得意でしたので、漠然とですが自分の中ではなれそうな確信はあったんです。
開業についてですが、やはり慣れ親しんだ地域で働きたかったというのが主な理由です。大学時代は比較的こちらに近い大倉山に住んでおりました。父が転勤族でしたので住居はいろいろ変わりましたが、これまでで一番長く住んでいるのは横浜です。大学卒業後開業までの間も、中区や鶴見区などで勤務していた経緯があります。
なるべく飼い主さんに多くの選択肢をご用意し、納得の行く治療方法を選んでいただくように心がけています。ご理解いただくために、多くの情報量をご提示するよう努力していますが、そのことでかえって悩ませてしまうこともあります。時折自分で考えることを放棄して、わたしの判断にゆだねられる方もいらっしゃいます。そのときは、「自分ならどうするか」という観点でお話しますが、そうすることで誘導してしまうリスクはあります。後で飼い主さんが後悔されることを避けるため、本当はできるだけそのようなことにならないようにしたいと考えています。
また困っていることに対して、「どうにかしてさしあげたい」というスタンスでお世話をしていますが、そのための情報収集はこまめに続けています。動物医療の最新情報を集めることはもちろんですが、このほかにも専門外の疾患にかかっている動物に適切な病院をご紹介するために、それぞれの専門医がどこに所属しているか常に知っておく必要があります。ですので、学会・セミナーなどの勉強会に通い、専門医の先生方とひんぱんにお話をするよう心がけています。
動物の生死に携わるなかで、最良の治療法についての葛藤は日々あります。動物にとって苦痛が少ない治療と、飼い主さんが納得される治療が必ずしも一致しないことがあるためです。しかし残念ながら動物が死んでしまったとしても、飼い主さんには後悔が残らないようにしたいと考えています。
リフレッシュ方法は、時折ゲレンデに行って「無」の境地になることです。むかしから体を動かすことが好きでしたので、スキーはずっと続けています。最近はゴルフも始めました。学生時代に野球をやっていたときもそうですが、やり始めたらとことんやります。「凝り性」なんですよ(笑)。
トリマーさんをかんでしまう、心臓疾患の持病を持っているなど、トリミングサロンでお手入れを断られてしまう子がいます。先の質問でもお話しましたが、そのような動物には「何とかしましょう」というスタンスでお世話をさせていただいています。暴れる子、逃げてしまう子もおりいたし方のないケースもありますが、なるべく麻酔をかけずに行います。また単純に、美容だけではなく健康管理までお願いしたい飼い主さんのニーズにお応えする目的もあります。
2年前の2011年5月、神奈川区に動物愛護センター(住所:横浜市神奈川区菅田町75番地4、開館日:祭日を除く月曜日~土曜日 8:45~17:15)が開設されました。現市長の林文子氏(2009年8月より現職)は動物愛護活動に積極的に取り組まれています。その一環として、殺処分を減らすための猫の去勢手術予算を組む(お問い合わせは各区福祉保険センター生活衛生課)ほか、センターではペットの譲渡会を定期的に実施しています。残念ながらこの件についてはあまり告知が進んでいないため、センターには横浜市内から数多くの保護動物が収容される一方、なかなか譲渡が進んでいません。動物を飼いたいと思っていらっしゃる方は、こまめにチェックされることをお勧めします。
※譲渡を希望される方は、必ず譲渡前講習会を受講してください。
横浜市動物愛護センター
URL:http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/hokenjo/genre/douai/
横浜市各区福祉保険センター
URL:http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/hokenjo/genre/douai/20110616160226.html
動物の健康を気遣うことはもちろんですが、飼うにあたってのマナーにもご留意いただけたらと思います。やはり散歩中のふん尿の始末を怠りますと、ほかの住民の方のご迷惑になります。もしも飼い方について悩まれている場合は、ご相談に乗りますのでご連絡ください。
また当院では東日本大震災被災動物保護のお手伝いとして、蚤除け薬「フロントライン」の寄付活動を行っています。飼い主さんには薬を7本セットでお買い求めいただき、その収益のうち1本分を現物で被災地にお届けしています。飼い主さんの手には7本の薬が、当院には6本分の収益が、被災地には1本の薬が届くというしくみです。「フロントライン」をお買い求めいただく際は、一度ご検討いただければ幸いです。
※上記記事は2013.4に取材したものです。
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