松尾 哲宗 代表(B-Life Studio(ビーライフ スタジオ))のインタビュー

B-Life Studio(ビーライフ スタジオ) 松尾 哲宗 代表

B-Life Studio(ビーライフ スタジオ) 松尾 哲宗 代表 TESSHU MATSUO

何気なく本屋で手にした「アメリカよ!あめりかよ!」(落合 信彦【著】)を読み、アメリカに興味を持ち、高校時代にアメリカへダンス留学。慶應義塾大学 環境情報学部を卒業後「B-Life Studio」を地元の横浜市緑区で起業。(JR横浜線「中山駅」より徒歩4分)

周囲の反対の中、コロナ禍を逆手にチャンスに活かし起業を決意

私の大学4回生の時は、ちょうどコロナ禍真っ只中でした。全体的に雰囲気が落ちている時期に、みんな就職活動していましたね。海外へ留学する予定でしたが、当時は海外渡航が規制もあったこともあって「今だからこそ、ビジネスチャンスになるのではないか」という肌感覚がありました。ちょうど地元でも空き物件が出始めたこともあり、周囲には「やめた方がいい」と反対をされましたが(笑)海外留学のために貯めてきた資金で、ずっと続けてきたダンスを活かし起業を決意しました。

あえて全部を指示しない・自分で考え目標を決めるレッスン

そうしたコロナ禍を経験したこともあって、これからは「与えられたことをする、守る」と受け身でいては、ますます厳しくなっていく時代だと思いましたね。だからこそ「自分で考える」ことを、ダンスレッスンを通じて、どのように取り入れたらいいだろうと試みています。例えば、先生を見本に習うだけではなく、自分で考える時間も持ってもらっています。例えば60分のレッスンだったら、10分は自分だけの練習時間を持つ、英語など異文化に触れる機会を作る、先生に言われたことではなく、自分で目標を決めて取り組むことなどやっています。疲れているなら休めばいいし、英語もやりたければやればいい、それも含め自分でペースも作っていく。自分で考えながら練習する時間を作ると上達することができます。初めはそうしたことに戸惑うことや慣れないこともありますが、子どもたちは柔軟なので、考えながら取り組んでくれていますね。たとえ長い時間がかかることだとしても、焦らず長期的に見守りたいと思っています。

英検に挑戦したり、世界中のゲストのつながりを活かしたレッスンも

レッスンの中で少し英語に触れてもらう時間もあって、興味のあるお子さんは英検にも挑戦してもらっています。英検と一言でいっても、国語力や読解力、ヒアリング、スピーキング、総合的な力がいるよね、ということから、それではどんな勉強をするのか、といった根本的な話を投げかけることもあります。アルファベットが読めなかった子も、周囲の友達も自主的に教えている光景を目にしたりすると、嬉しいですね。私自身が、アメリカにいた期間が長かったこともあり、海外の知り合いが結構いるんです。彼らがスタジオに来てくれて、子供たちに英語やダンスを教えてくれることもあります。結構スペシャルな機会だと思うのですが、普通にしていると、それが当たり前だと思われてしまうと勿体無いなとも思いますね(笑)

ダンスは一部の上手な子どもだけではない、長期的に自分自身の表現を磨く

日本でのダンスは、短期間で上手になる“スーパーキッズ”のような存在が目立って、どうしてもそのイメージが先行しているところがありますよね。ある時、個別支援級の子どもがスタジオに通ってくれていて、はじめは振り付けが中々できないということがありました。その時に改めてどうしようと考えた時に、ダンスへの想いを考える機会になったんです。そもそもダンスは「誰かと一緒のようにできる」ということが決して大事ではないですよね。「誰と比べることでもなく、自分にとっての最適をアップデートする」私がそうしたスタンスで関わっていると「自分だけ上手ならそれでいい」と一部の人が優越感を持ったり、いじめのような雰囲気にはならないんですよ。それは通われているお子さんたちにも自然と伝わっているような気がしますね。先ほどお話ししたお子さんもダンスバトルで勝ったりして楽しまれている姿は私の取り組みに自信を持つことにも繋がりました。「みんなと同じスピードでできない」というのは限定した世界・ものの捉え方ですよね。そもそも、ダンスにも色々な考え方があり、特にアート系の人たちは長期的にじっくり取り組むことを大事にしているし、その中で自分の表現や魅せ方を磨いていくものなんですね。いくらデジタルが進化して便利な世の中になっても、生産性よりも、人間性に焦点を当てて育んでいくというスタンスを大事にしたいです。

子どもたちの将来を見据え多角的な観点でレッスンを提供

日本人は、評価があって、そこに向かって頑張っていく、ということは得意なのですが“ゼロから1を生み出す”のは苦手な傾向がありますよね。今は時代の転換期なので、それだけではなく、自分で考え、アイデアを生み出すことが必要になってくると思います。私の大学の学部は、様々なジャンルの専門家が来られて多角的に学び合ってきたことも大きく影響しているかもしれません。子どもたちはダンスを入り口に、語学などできることが増えてくると、日本だけではなく、海外を渡り歩くような働き方や活動も可能になると思います。実際、ダンサーは海外各地を移動しながらノマド的に活動している人がたくさんいるし、そんな経験のある人は知見が広いですね。そう言えば、知らない人も多いのですが、日本のパスポートはとても強いんですよ。そんなことも活かして欲しいと思いますし、多角的なアプローチで、ダンスを通じじっくり思考力を育むサポートにも引き続き力を入れていきたいと思います。同時に、これからは地域のお祭りなどイベントにも参加していきたいですね。地域の方ともっと触れ合える機会を増やしていきますね!

 

※上記記事は2023年7月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

B-Life Studio(ビーライフ スタジオ) 松尾 哲宗 代表

B-Life Studio(ビーライフ スタジオ)松尾 哲宗 代表 TESSHU MATSUO

B-Life Studio(ビーライフ スタジオ) 松尾 哲宗 代表 TESSHU MATSUO

  • 出身地: 横浜市緑区
  • 趣味・特技: ダンス、音楽を聞く、読書(ジャンルはビジネス、伝記など全般)
  • 好きな本: アメリカよ!あめりかよ! / 落合 信彦【著】
  • 好きな映画: レディ・プレイヤー1、クエンティン・タランティーノの作品
  • 好きな音楽: ヒップポップ系、ビートルズ
  • 好きな場所: 自然豊かな場所

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