カトウスタヂオ 加藤 陽一郎 代表 YOICHIRO KATO
先代の父より1964年創業の「カトウスタヂオ」を継ぐ。
先代の父より1964年創業の「カトウスタヂオ」を継ぐ。
ちょうど私が就職活動をしていた時はバブル期で、就職の内定をもらっていましたが、父から「お店を継いでほしい」という想いをひしひしと感じ、親のレールに引かれるのは嫌だったはずが、自然と継ぐことを決意していました(笑)。私が子どもの頃、店は年中無休で、父親は仕事が忙しく、色々なお付き合いもあったので、夜はいないことが多く、朝、二日酔いで寝ている父に、お水をよく持って行っていたことも、今となっては良い思い出です(笑)。
今は昔ほど、街の写真屋さんの需要はないかもしれませんが、それでもわざわざ隣町からバスや電車で乗り継いで来てくださっているお客さまも結構いらっしゃいます。今はコンビニでスマホの写真をプリントできるといっても、操作を苦手に感じていたり、店員さんに声をかけにくいという高齢者の方も結構多いようです。写真の現像の他にも、最近多い依頼は、大きい遺影の写真を今の住居事情に応じて小さくして欲しいということです。写真から写真を現像してほしい、など色々なご要望がありますね。あとは、地域の保育園や幼稚園の秋の遠足や運動会、発表会、卒園用の写真を撮りに行っています。この時期はイベントラッシュですね。そうした地域の皆さんのご希望にできる限り、対応させていただいています。
イベントなどで幼稚園で撮影した子どもたちが、登園や登校でお店の前を通る時に、小学生になっても「あ、カメラマーン!」と挨拶してくれるのが嬉しいですね!高学年になってきて、ちょっと顔を背ける様にもなってくる子もいるけれど、それでも中学高校になっても挨拶をしてくれる子もいて、本当に店をやってきて良かったと感じます。
地域のおばあちゃんが来てくれて、割とここに来て色々なお話をされることも結構あります。量販店にある写真屋さんとかは、どちらかと言うとちょっと業務的な感じだけど、こうしたちょっとしたコミュニケーションって大事だと思うんですよね。私があまり変にかしこまった対応をしていると、ちょっと話しかけにくいかな?と思うから、自然な接客の方がいいと思ってそうしています。
昔は街の写真屋さんやスーパーの中の写真屋さんがあったんだけど、今はなくなってきていますね。この地域も物販系の個人店が減ってきて、チェーン店など新しい店が入ってきて様変わりし、街の写真屋さんもどんどんなくなってきましたが、私が元気なうちはなるべく続けていきたいと思っています。お客様から「写真屋さんが少ない中、お店をやり続けてくれていてありがたい」「ご主人がいてくれて助かるよ」と声をかけていただいていますからね。写真のことは、どんなことでもお気軽にご相談くださいね。
※上記記事は2023年10月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
※新規登録またはログインすることにより、緑区.jpの利用規約、およびプライバシーポリシーに同意したことになります。