北村 章惠 代表（クンジャ・ビハーリ)のインタビュー

自身の体調不良をきっかけに薬膳やスパイスを学び、食の大切さを感じる

会社員時代のランチは、気軽に買えるコンビニのご飯ばかりでした。手軽な食事に頼っていたことだけが理由かはわからないですが、貧血がひどくなったり体調不良を感じるようになっていったのです。体調不良を何とかしたいと、まずは食生活の見直しをすることにしました。もともと薬膳料理やスパイス料理などには興味があったのですが、しっかり勉強したことはなかったので、勉強してみることに。ヨガ仲間の友人に習ったり、自分で調べたりしながら勉強するととても奥深く、楽しみながら学ぶことができました。学んだことを食生活に取り入れていったところ、貧血の改善が見られましたし、体調不良を感じることが減ってきました。わかってはいましたが、食の重要性を改めて感じました。

多くの人の健康を食事で支えたいと、店のオープンを決意

自分の経験から、食事の重要性を多くの人に知ってほしいという想いが芽生えるようになってきました。そこで、会社を退職し、スパイスを中心に体にいいものを提供するクンジャ・ビハーリをオープンすることにしました。サラリーマンこそ食生活がおろそかになりがちなのでオフィスの多い新横浜ではじめることなども検討したのですが、かつて中山で両親が飲食店をしていたこともありますし生まれ育ったこの中山でやってみたいという気持ちもあり、今の場所にオープンすることに決めました。

スパイスや野菜をたっぷり使ったメニューが好評

スパイスといえばカレーというイメージが強いと思います。もちろん、色々なスパイスを使ったカレーも提供しており看板メニューになっていますが、他にも味噌汁に入れたりサラダに使ったりと実はスパイスはどんな食材とも相性がいいのです。他にも小麦粉を使わず米粉で仕上げたホワイトソースを使ったドリアなども好評です。スパイスを使ってない料理もありますが、バランスよく食事をとっていただけるようにと考えており、各定食には小鉢を複数つけて数種類の野菜を1回の食事で味わっていただけるようにしています。中でもトマトマリネはよくレシピを聞かれる人気メニューです。

朝食の提供など店に来てただけるような工夫を

今もランチタイムとディナータイムの営業をしており、昼は女性のグループ、夜は男性がお一人で利用されることが多いですね。最近店名に「中山食堂」を追記したのですが、最初クンジャ・ビハーリという店名だけだと何のお店かわからず、さらにビルの2階にあるためどんな店かわからず最初は入りにくかったと言われることも(笑)。そこで、まだご利用いただいたことがない方にも使っていただけたらと期間限定で、一汁一菜で野菜をたっぷりとっていただけるような朝食メニューを提供をしたりと、工夫をしています。こうしたイベント的なことも思いつきではじめてしまうのですが、スタッフも賛同し手伝ってくれるのでとても助かっています。

地元中山の皆様に支えられ、皆様の健康を支えていきたい

オープンしてすぐにコロナ禍となり、飲食店の経験もなかったためどうしたらいいのか試行錯誤をしていました。その中でも、毎日のように通ってくださる常連さんができ、他の方にもご紹介いただいたり、テイクアウトで職場の皆さんの分を購入してくださったり、多くの方の健康を支えたいとはじめたお店ですが、多くのお客様に支えていただいているなと感じる日々です。もっと多くの方に食の大切さを伝えられるように、メニューを工夫したり、アレンジを加えたり、お客様からこんな料理が食べたいなどリクエストをいただければ、できるだけ応えていきたいと思っています。中山の皆さんの健康を支えるためにも、多くの方に利用していただけるように精進してまいります。なんか体がだるいなと思ったり野菜不足を感じるようなことがあれば、是非一度お越しください。お待ちしております。

※上記記事は2023年6月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。