有限会社山本商会 庭山 真由美 代表 MAYUMI NIWAYAMA
横浜市緑区出身。1977年創業の工具・作業着専門店「有限会社山本商会」の2代目。業界全体を盛り上げたいとSNSにも積極的。(JR横浜線 十日市場駅より徒歩約6分)
横浜市緑区出身。1977年創業の工具・作業着専門店「有限会社山本商会」の2代目。業界全体を盛り上げたいとSNSにも積極的。(JR横浜線 十日市場駅より徒歩約6分)
創業から45年以上、この地で職人さん向けの作業服や工具など関連用品を取り扱っています。塗装業をやっていた父が興した会社ですが、私自身は高校生のころから手伝い始めて、そのまま就職。父が亡くなって社長を引き継ぎました。中学生くらいから進路の話になるたびに、いずれこの店に就職することになるだろうなと思っていたのもあって、ほかで働くことは考えてなかったんですけど、実際に働き始めて自分に合っているなと。この店をずっと続けていきたいなと思っています。
最近は大手専門店がカジュアル志向の作業服をヒットさせたことから、メーカーもそういったスタイルにシフトしている傾向があります。その点では時代の流れに乗り遅れないようになるべく新しいものを取り入れようと思っていますが、昔からの良いものもしっかりと売っていきたいという気持ちも持っています。特に、寅壱さんなど昔ながらのこだわりの強い作業服を取り揃えているのが当店の特徴です。そこまで豊富なラインナップではありませんが、お客様から「他店にないものを取り扱っていて助かる」という声をいただくことも。当店だからできることをやっていきたい、という思いから、お客様からの「こういうものを置いてほしい」といったリクエストやお取り寄せ、修理などにも柔軟に対応しています。また、当店のスタッフは5年以上勤務しているベテランばかり。私も学生時代から当店に関わっているので、商品に対しての知識を豊富に持っていることも強みだと思います。
当店では、こだわりの作業着をまとってプロカメラマンに写真を撮ってもらう『作業着のままで®』というイベントも開催しています。職人さんの仕事をしている姿を写真に撮ってみたら面白いんじゃない?という発想から始まったものですが、業界の人手不足問題もきっかけのひとつです。職人さんは40~50代が若手と言われるくらいなので、カッコいいSNS映えするような写真を投稿したら、若い人たちがこの業界に興味を持ってくれるんじゃないかなと。休憩時間にこの写真を見ている職人さんも多いようで、お客様が「金沢の現場でこの写真を見てた人がいたぞ」と教えてくれたこともあるんですよ。じわじわと広がってきているのかなと思っています。
職人さんに向けては、特に左官の鏝(コテ)の品ぞろえの良さをお伝えしたいです。横浜近辺で、ここまで揃っているのは当店くらいじゃないかなと思います。また、鏝(コテ)はもちろん、電動工具の修理も承っています。他店で購入したものも対応しますので、気軽にご相談ください。また、ハサミや包丁の研ぎもお任せください。一般家庭でお使いのものだと買いかえればいいかなと思いがちですが、研げばまだ使えることも多いですから。愛着のあるものは末永くつかっていただきたいなと思っています。DIYの道具など、これはどうかな?と思うようなことも意外と解決することがありますので、困ったことがあったらぜひいらしてみてください。
当店は、もともと父が金物屋さんから始めた店で、父は金物屋さんらしくない店をずっと目指していました。「金物屋さんなのになんでこんなものが?」という面白いことが好きだったので、私もそういうくすっと笑えるような発想でこの店を続けていきたい、お客様にもワクワクした気持ちで来ていただきたいなと思っています。職人さん以外の方だと、なかなか入りづらいお店かもしれませんが、朝6時から夜8時まで開いていますので、マジックや雑巾など急に何か必要になってしまったときなど、ご来店いただけたら嬉しいです。
※上記記事は2022年9月に取材したものです。
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