萬屋 基 院長（みなみ台内科クリニック)のインタビュー

父と同じ医師の道へ

父が内科の開業医なので、医師の仕事をずっと身近に感じていました。幼いころから目指していたという訳ではないんですけど、高校の進路を決めるときに、医師になるというのが自然と頭にあったんです。父の働く姿を見てきて、気付かないうちにその背中を追っていたのかもしれません。

北里大学医学部を卒業後、同大学病院の内科で2年間研修医を経験し、けいゆう病院で内科医として勤務しました。その後は消化器内科に所属して、主に神奈川県内の大学病院や一般病院で研鑽を積んでいましたが、父の影響もあり、早くから開業して地域医療に貢献したいと思っていたので、2007年に「みなみ台内科クリニック」を開院しました。

今では慢性症状で定期的に来院される高齢者の方がとても多くなりました。

内科全般を中心に、消化器系の検査設備も充実

当クリニックは、風邪や呼吸器疾患、生活習慣病、高血圧など内科全般に幅広く対応し、内視鏡検査や超音波検査、大腸カメラ検査など、消化器全般の検査を行っています。お腹の違和感や腹痛、下痢などの自覚症状がある場合は、消化器以外の病気の可能性もありますので、そういった隠れた病気を見落とさないよう、必要に応じて尿検査や血液検査も行っています。

また、健康診断や人間ドック、予防接種などにも対応し、地域の方々が健康で過ごせるように努めております。病気の予防や早期発見、治療には、定期的に健診を受けることがとても大切です。忙しくてなかなか時間が作れない方や検査に不安のある方もいらっしゃるかと思いますので、ぜひお気軽にご相談ください。ご事情を考慮し、安心して来院できるようにご提案させていただきます。

診療時の心掛けが、医師としてのやりがいに繋がる

診療の際は、できるだけ分かりやすく聞き取りやすい言葉でお話しするように心掛けています。当たり前だと思ってそのようにしているのですが、患者さんにとっては手厚く感じていただいているみたいで、すごく喜ばれます。患者さんに喜んでいただけると、今まで一生懸命やってきて良かったなと思います。

また、患者さん自身にあまり自覚症状がなくても、お話を聞いていくうちに病気の可能性を見つけることができる場合もありますので、しっかりお話を聞いて、きっかけを見逃さないようにしています。悪性の病気になりうるものを見つけて早めに対処してあげられたときは、私としても大変喜ばしいですし、患者さんからもとても嬉しいお言葉を頂けます。医師としてのやりがいを感じる瞬間ですね。

患者さんをお待たせしないシステムや設備を導入

今は、とにかく患者さんをお待たせしないようにすることを第一に考えています。診察は私一人で行うので、どうしてもお待ちいただく時間ができてしまうのが課題でした。

そんな中コロナ禍もあって、予約なしで患者さんが集まるのは良くないなと思い、今年に入ってようやく予約受付システムを導入することになりました。時間ではなく順番を予約するという形ですので、オンラインでも電話でも予約ができます。これなら高齢者の方にも分かりやすいんじゃないかと思います。

また私のPC画面では、受付してからの待ち時間が分かりますので、何人の方がどのくらい待っているかが一目で分かります。目の前の患者さん一人ひとりに丁寧に対応するのはもちろんですが、先の患者さんにも意識を向けて、スムーズな診療ができるようにしてまいります。

それ以外にも、コロナ禍での影響はたくさんありました。昨年は発熱患者の診療時間を分けたり、専用の診察室を新しく作ったりしました。最近では入口を自動ドアに変えたり、わざわざ来院しなくてもいいようにオンライン診療のシステムも始めたばかりです。

患者さんは高齢者の方が多いので、より気を付けていかないといけないなという責任を感じます。

院長として、皆さんが安心してお越しいただけるように、様々な感染防止対策の取り組みを行っています。

地域の方々に伝えたいこと

ちょっとした症状や体調不良でも、気になることがあれば何でもご相談ください。例えば、風邪の症状があった際に、内科か耳鼻科どちらに行けばいいか分からない場合があると思います。患者さんの中には咳の症状で耳鼻科に行き、そこで良くならなかったから当クリニックに来るというケースもありました。一般的な風邪の諸症状で迷われたら、窓口としてご相談いただきたいと思います。それ以外にも、身体のことで心配なことがあれば、お気軽にご来院ください。

※上記記事は2021年6月に取材したものです。

情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。