森 理子 院長(みなみレディースクリニック)のインタビュー

みなみレディースクリニック 森 理子 院長

みなみレディースクリニック 森 理子 院長 MICHIKO MORI

東京女子医科大学卒業後、同大学病院産婦人科学教室入局。大学病院、同愛記念病院、大和市立病院勤務。2011年、横浜市緑区長津田みなみ台にみなみレディースクリニックを開院(長津田駅より徒歩7分)。

大学病院・総合病院での診療経験を地域医療に活かす

「先が不透明な世の中だから、資格を取り、手に職をつけなさい」、常々両親は私にこのようなアドバイスをしていました。身内に医師がいた訳ではないのですが、そうした両親からの言葉のせいか、自分でも何か専門的なことを学びたいと感じるようになりました。その答えとして選択したのが医学の道でした。
東京女子医科大学卒業後は、所属していたゼミの先生が産婦人科をされていたこともあり、大学病院の産婦人科学教室に入局し、診療経験を積みました。産婦人科ならより深く理解し、患者さんに寄り添う診療ができそうだと考えたのも選んだ理由の一つです。その後は、同愛記念病院、大和市立病院といった民間病院でも勤務。診療から分娩まで婦人科、産科医療に幅広く携わりました。患者さんに寄り添った医療をおこないたいと考え、2011年、緑区長津田にみなみレディースクリニックを開院致しました(長津田駅より徒歩7分)。開院を考えた時、タイミング良くご紹介いただいたのが長津田です。神奈川生まれでこの地域になじみがあったこともあり、クリニックの場所として選びました。

一般婦人科から産婦人科まで幅広く診療

当院の診療内容は一般婦人科診療と産婦人科診療。女性のための医療を幅広く提供しています。婦人科診療では月経の相談や各種ヘルスチェック、思春期、更年期の外来、各種がん検診検診まで。産婦人科では妊婦健診から胎児4Dエコー検査、一般的な不妊検査・治療、産前産後のおっぱいケアまで幅広く診療をおこなっています。また、安心して診療を受けていただけるよう、4Dエコー、電子カルテなど医療機器は定期的に新しいものを導入しています。
患者さんは近隣の方がほとんどですが、年齢層は思春期から更年期以降まで幅広いですね。小さい女の子を連れた親御さんもお見えになります。不妊クリニックに通いづらい方や妊婦さんからの気軽なご相談をいただくことも多いです。
診療は基本的に私がおこなっています。専門知識が豊富な助産師が在籍しているので、産後の乳房の張りやケアの方法、妊婦さんの悩み相談など医師・スタッフ力を合わせてお応えしています。思春期のお子さんをお持ちの方には個別カウンセリングも実施していますので、お気軽にご相談ください。

患者さんのお話を良くお聞きすることを大切に

診療全般で心がけているのは患者さんのお話を良くお聞きする、ということです。適切な診断をするためにはまず聞くことが大事ですからね。また、患者さんから聞かなければ分からないことも多いものです。中にはお話をすることで気持ちの整理がつく方もいらっしゃいます。
平日は私が1人で診療しているのですが、自然と診療時間が長くなることも多いですね。土曜日は同じ産婦人科医をしている主人にも検査を手伝ってもらい、予約システムを導入するなど、なるべく患者さんをお待たせしないように工夫しています。
思春期の年代は女性医師じゃないと相談しづらいという方も多く、女性医師として診療をしていて患者さんの役にたっていることは意外と多いのかも、と感じています。男性医師とは違った視点で患者さんと関わっていきたいですね。

コミュニケーションスキルを高めたい

今まで数多くの患者さんと向き合う内に、患者さんから求められていることも分かるようになってきた気がします。それに答えることができて「ありがとう」と感謝される時は、とても嬉しく感じますね。当院には思春期や女性特有の悩みをお持ちの方もご相談にいらっしゃいます。性病や妊娠をはじめとした各種検査・治療など必要な診察はもちろんおこないますが、今後は患者さんへのカウンセリング力を高めたいと考えています。患者さんに寄り添い、より身近なアドバイスをしてあげられるように患者さんとのコミュニケーションスキルを磨いていきたいですね。
時代とともに親子や夫婦のあり方が変化していくように、患者さんから求められることも変化していくと思います。開業医という立場の中で自分がやれることを模索し、どのような方に対しても、常に変わらないスタンスでありたいと考えています。

これから受診される患者さんへ

今は不妊専門のクリニックやお産専門のクリニックなど、専門分野に特化した開業医も増えています。当院は特化した専門性はありませんが、女性医師による女性のためのクリニックを大きな特徴として診療していきたいと考えています。つまり、女性のためのかかりつけ医ですね。
医療が専門化・高度化した半面、どの診療科にかかればいいのか迷う方もいらっしゃいます。例えば、思春期のお子さんや更年期以降の女性、障害をお持ちの方などです。中には男性医師には診療をためらう、ということもあるでしょう。そうした「医療のすき間」で困っている女性の方に必要とされる医師でありたいなと思います。お子さんからご高齢の方まで一生を通じて、女医として関わることができればいいなと考えています。将来的には障害をお持ちの方や寝たきりの方など、女性に向けた訪問診療もおこないたいですね。

当院は長津田駅から徒歩7分、インターネットでの予約も可能です。生理不順や出血など体調不良による急な受診も大丈夫です。場合によってはお待たせすることもあるかもしれませんが、まずは断らないことをモットーにしています。どこの診療科にかかればいいのか分からない、ちょっとした相談がしたいなど、どんなことでも結構です。お困りのことがあれば、まずは足を運んでください。

※上記記事は2019年4月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

みなみレディースクリニック 森 理子 院長

みなみレディースクリニック森 理子 院長 MICHIKO MORI

みなみレディースクリニック 森 理子 院長 MICHIKO MORI

  • 出身地: 神奈川県
  • 趣味: ヨガ、英語、3Dアート、読書
  • 好きな作家: ヴィクトール・フランクル
  • 好きな映画: ノンフィクション物、ヒューマンドラマ物(グリーン・カードなど)
  • 座右の銘: 迷った時には常に進む
  • 好きな音楽家: バッハ
  • 好きな場所: 登山(丹沢など)

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