ダンススタジオ BEATDRIVE(ビートドライブ) 渡辺 伊織 オーナー IORI WATANABE
東京スクールオブミュージック専門学校ダンスプロフェッショナルコース卒業。戸塚駅でストリートダンサーをしながらチームを組み、多数のバトルイベント等に出演。並行してスポーツクラブで体操教室のインストラクターを務める。2016年に『ダンススタジオ BEATDRIVE』をオープン。
東京スクールオブミュージック専門学校ダンスプロフェッショナルコース卒業。戸塚駅でストリートダンサーをしながらチームを組み、多数のバトルイベント等に出演。並行してスポーツクラブで体操教室のインストラクターを務める。2016年に『ダンススタジオ BEATDRIVE』をオープン。
ダンスを始めたきっかけは、ナインティナインの岡村隆史さんです。私たちの世代では、そう答える方がほとんどではないですかね。岡村さんがテレビで“回っている”のを見よう見まねでやってみるわけですが、まあ、そんな簡単に出来るものではないですよね(笑)。岡村さんを見てダンスに興味が湧いてきた頃、次に出てきたのがDA PUMPさんです。今度は回るのではなく、4人で揃って踊っているのを見て、いてもたってもいられなくなり、高校卒業後にダンスの専門学校に進み、本格的に習い始めました。確か専門学校の2年生の時だったと思います。戸塚駅でストリートダンサーに出会ったのは。ビルの窓を鏡にし、学校では見たことのない新たなダンスの世界に魅了された私は、彼らの輪に加わって踊るようになっていきました。
その一方、中高と器械体操をしていた経験を生かし、スポーツクラブの体操教室でインストラクターも務めていました。自分が持っているものを伝えるのは初めてのことで、「踊る」こととは別種の喜びを見出すことになりました。当時の子ども達にとって私がいい先生だったかどうかはわかりませんが(苦笑)、それを機に、ダンスを教えることを仕事にしようと決めたのです。
『ダンススタジオ BEATDRIVE』は2016年にオープンしました(JR横浜線/横浜市営地下鉄「中山駅」より徒歩3分)。それまでも近所の子ども達に教えることはしていましたが、腰を据えて長い間関わっていきたいと思い、勇気を振り絞ってのチャレンジでした。
小学生のクラスがメインとなっていて、都筑区や保土ヶ谷区など遠方から来る子もいますが、多くはやはり中山の人たちです。メインとなるのはヒップホップで、そこにブレイクダンスとロックダンス、さらにはジャズダンスやチアダンスが加わり、女の子に大人気のガールズヒップホップも好評をいただいています。
親御さん達が悩まれるのは「どのクラスに行ったらいいの?」ということ。まずはご希望を伺うところから始めるわけですけども、例えばヒップホップの経験があるなら、月曜日の実力別クラスを勧めたり、「みんなで楽しく」ということでしたら、多くのお友達がいるクラスを勧めたりと、出来る限りその子に合った形でクラスをお勧めしています。
楽しんでもらうことが大前提で、その上で、1人ひとりの子の表情や雰囲気を察して指導をおこなっています。例えば、時間をしきりに気にしている子がいたら、まだ楽しめる状況にないと察せられますから、その場合は時間いっぱい踊らなくても、「辛い時は座ってるだけでいいから」と声を掛けたりします。ダンスに正解はないんです。私とそっくり同じに踊る必要はありませんし、音楽に合わせて少しでも体が動けば、それで成立すると思うんですね。縁があってこのスタジオを選んでくれたわけですから、無理なく徐々に慣れていってもらい、心の底から楽しい時間と感じてもらえるようにと思っています。
新型コロナウイルスが流行る前に、一度だけ単独公演の発表会を開きました。照明を浴びて、プロのスタッフさんに囲まれ、何度もリハーサルをして、いざ本番という瞬間。その醍醐味を味わってない子がたくさんいますので、来年には大きな発表会をまた開けるように頑張っていきたいですね。
今、マット運動が苦手な小学生が多いのです。跳び箱もそうだし、鉄棒もそうですね。怪我するのが怖くて、学校でもなかなか教えてもらえないとも聞きます。そうしたこともあって、今は体の使い方を知らない子が増えていると感じます。あとは柔軟性ですね。体が硬く、使い方が把握できてないものですから、捻挫やつき指、骨折などの怪我をしてしまう子が少なくないのです。
教室では週に1回、マット運動やトランポリン、跳び箱や鉄棒を教えています。楽しく運動することで体の使い方が身に染み込んでいきますし、成長に合わせて筋力もつき、怪我しにくい体が手に入るのです。大技が出来なくてもいいんです。マットに触れて転がる、鉄棒にぶら下がる、跳び箱を飛ぶ。1つひとつ出来るようになることで子ども達の自信につながってくれればと思っています。
人前に立って発表することだったり、手を挙げて答えることが苦手な子も、ここでみんなの前で踊れるようになれば、チャレンジする心が生まれていきます。スーパーダンサーを育てるのはなかなか難しいことです。でも、ダンスをきっかけにして何事にも前向きに取り組める子に育ってくれれば嬉しいですし、いつか子ども達が「ここにいて良かった」と思ってもらえるようなスタジオにしていきたいですね。
『ダンススタジオ BEATDRIVE』には、ユニークでお子さん達に寄り添ってくれる先生ばかり在籍しています。みんなと一緒にダンスを楽しみたいですし、まずは見学からお越しください。
※上記記事は2021年11月に取材したものです。
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