西野 秀典 代表（neXus Field café（ネクサスフィールドカフェ）)のインタビュー

コーヒーとダーツとの出会い

大学の先輩に連れられていったのが、ダーツとの出会いでした。スポーツにはそこそこ自信を持っていたものですから、「できる」と思ってやってみたものの、これがどうにも上手くいかなくて（苦笑）。もうあくる日には自分のダーツを購入し、以来、毎日投げ続けるようになっていました。就職してからは一旦ダーツから離れたのですが、久しぶりに当時の仲間と集い、やってみると、みんな敵わないくらい上手くなっていて（苦笑）。それがまた悔しくてダーツに再びのめり込むようになったのです。ちょうどその頃、ダーツのプロ団体が新設されたこともきっかけになりました。テストに合格し、プロとしてツアーに参戦するようになり、現在に至ります。
ところで、私の家系は根っからの“飲食家系”なんです。祖父は乾物屋メーカーで働いていましたし、兄も今、東京でお店を出しています。実は私が就職した配属先も、名古屋のコーヒーメーカーだったんですね。当時はコンサルタントをする側でしたから、もちろん厳しい世界ということは知っていましたが、ゆくゆくは自分でやってみたいという気持ちは持っていました。そこで、ダーツです。自分に縁の深いダーツとカフェを結びつけることで、新しいことができると考え、この度の開業に至りました。
店名にある「neXus」とは「繋がり」を意味します。ダーツとカフェが融合したこの場所で、あらゆる人がつながっていける憩いのひと時を提供してまいります。

スポーツ・教育・競技・福祉としてのダーツの普及を目指して

カフェの隣には、スポーツ・教育・協議・福祉としてのダーツ普及を目指す教育施設『Sports Darts Academy NEXUS FIELD』があります。ダーツをスポーツと認識されてない方は多いのではないでしょうか。その要因の1つに、タバコやお酒とダーツがどうしても結びついてしまうというものがあります。十日市場はお子さんも多く、ご高齢の方も多く住まわれている地域です。繁華街に位置していませんので、クリーンなイメージが思い浮かびやすいというのも、この場所を選んだ理由でした。
生涯スポーツと呼ばれるダーツは、激しいスポーツではありません。ですから、ご高齢の方の健康維持としても適しています。またダーツは障害者スポーツとしての一面もあります。車椅子でも高さが変わるだけで距離も一緒ですし、健常者の方と障害者の方が一緒に勝負できるというスポーツはなかなかありません。それから、教育スポーツとしての一面もありますね。教育施設の方では、点数計算は自動ではなく、自分でおこなっていきます。ちょっとした算数のトレーニングにもなりますし、お子さんの教育スポーツとしてもポテンシャルがあります。子供が施設で競技に取り組んでいる間、お母さんにはカフェでコーヒーを楽しんでいただく。そんな光景を楽しみにしています。

夜でもコーヒーを楽しめるお店

ランチタイムは11時半から。14時半からはカフェタイムとなり、23時で営業終了となります。隠れ家ではないですけども、夜でもコーヒーを楽しめるお店としてサラリーマンの方々にもいらしていただきたいですね。カウンターに加え、窓際には1人席が並んでいます。コーヒーは安らぎであり、憩いのもの。おひとりでいらした方にもゆっくりしていただきたいのです。
フードは大きく分けて2種類。看板のホットサンドが中心となったパンメニューが20数種類。これに、ロコモコやドライカレーなどをワンディッシュにしたプレートメニューです。どれも見た目にもこだわったボリューム満点の一品になっています。
カフェのお客様は、ワンプレイ100円からダーツを楽しんでいただけます（※ランチタイムを除く）。ゲームによって回数は上下しますが、ワンコインで24回投げることができますので、気軽に楽しんでいただきたいですね。

お客様の好みに合わせたコーヒーを一杯一杯丁寧に

マシンで作るカジュアルなアレンジコーヒーもございますし、ご注文が入ってから豆を挽き、1杯ずつ立てていくハンドドリップの両方があります。ハンドドリップは立て方１つで味が変わります。お客様との距離が近いのが当店の特徴であり、その人その人の好みに応じたコーヒーをお出しできます。「つながりを生み出していく」という私たちのコンセプトにも通じることですので、ハンドドリップはどうしても提供したかったんですね。
最近女性の方に人気の高いカフェインレスの豆も提供していますし、あっさり飲めるアメリカンもお出ししています。あなたの好みにピッタリ合う、価値あるコーヒーを心ゆくまでお楽しみください。

地域の皆さんへメッセージ

野球やサッカーのようにダーツに親しんでもらいたいのです。プロのダーツプレイヤーの中には、数千万の収入を得ているトッププレイヤーも存在します。18歳で世界に羽ばたいている子もいて、その子にもインストラクターとして当施設に来てもらう予定です。ここでダーツに初めて触れた子たちの中から、彼のようなプレイヤーが出てきてくれたら、こんなに嬉しいことはないでしょう。
『neXus Field café』は、こだわりのコーヒーで皆さんをもてなしてまいります。ほっと一息つける場所として、どうぞお気軽にご利用ください。

※上記記事は2021年8月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。